
最近 「 4021の研究データが導き出す 科学的な適職 - 鈴木祐 著 」 という本を読み返していてインスピレーションが降りてきたので、そこから派生した思考を書き留めておこうと思いました。そのインスピレーションは 【天職】 という概念に関するものでした。
【天職】の正しい捉え方とは:
あなたは、” 天職を見つける ” という表現を耳にしたことはありませんか?
僕はありましたし、自分が今携わる仕事が合わないと感じる期間が長らく続くと、
”天職を見つけたい” という思考も生まれやすいのではないでしょうか。
ところが著者の鈴木氏によると、【天職】 とは ”外界から見つけだすもの” ではなく、
【 ”自分のなかで養っていくもの” 】
なのだそうです。
というのも、著者が大学等の調査結果をまとめたところ、現在天職に就けていると感じている人の大半は、”最初のうちはなんとなく仕事を始めたのに、それに努力を注ぎ込むうちに情熱が高まり、天職に変わった” のであり、”彼らが天職を得たのは、ほとんどが偶然の産物” であったことが明らかになったからだそうです。
この調査結果と 「本当の情熱とは、何かをやっているうちに生まれてくるもの」 という考え方の心理学における 「 グロウス・パッション 」 を元に、著者は 「仕事への情熱」 とは、人が生まれたときから特定の仕事に対して持つ潜在的な熱い感情の火種に由来するのではなく、”「なんとなくやっていたら楽しくなってきた」 といった感覚から始まる穏やかなプロセスである ” と言及されています。
以上より著者は、【天職】あるいは ”「情熱を持てる仕事」” とは、【あなたが今までに人生のリソース(時間、努力、お金、etc.) を注いできた仕事】 であり、どのような仕事でも、”あなたにとっての適職になり得る” と結論づけています。
まとめると、
【天職】 = 【今までに人生のリソース(時間、努力、お金、etc.) を最も注いできた仕事】
ということですね。
僕はこの科学的調査に基づいた真実を知ったときこう思いました。
「僕は、12歳の頃に航空操縦士になる目標をかかげ、そこから13年間その目標に焦点を
合わせた努力を継続したのだから、僕にとっての天職とは航空操縦士として働くこと
なのだろうか?」と。
*僕が米国大の航空学部を卒業後、航空操縦士を仕事にしないと決めた理由等については 以前の記事 (コチラ) に
書き留めておきました。
この真実を元に自分の今の気持ちと向き合っても、僕の20代半ばまでの人生で最もリソースを注いできたという事実があっても、やはり僕には航空操縦士が僕の天職であるとは思えませんでした。
むしろ、今携わっている教育事業の方が僕の天職への道であると感じられています。
僕は、教育に携わっているときにより内面的な充実を得ている自分に気づいたのです。
天職に関する僕が受け取ったインスピレーション:
では上記のことを踏まえて、この記事を書き留めようと思った「天職に関する僕が受け取った
インスピレーション」に関して書いていきたいと思います。
「 科学的な適職 - 鈴木祐 著 」を読んで得た真実、【天職とは、今までに人生のリソース(時間、努力、お金、etc.) を最も注いできた仕事】と【僕個人のユニークな人生経験】 を総括して得たインスピレーションとは、どのような仕事も私たちにとっての天職に成り得る潜在性があるものの、私たちそれぞれにはやはり、生まれながらに
【天職に向かうべき固有の方向性がある】あるいは
【育てるべき固有の天職の種がある】 ということ。
では、どうすれば 【育てるべき天職の種】を見つけることができるのかがテーマになると思いますが、それ以前に【天職の種】とはどう定義できるのかを考えてみましょう。
【天職の種】とは:
まず、一般的に仕事に関して欠かせない要素が2つあると思い浮かんだのですが、それらは 【継続】 と 【アウトプット】 です。
1つ目の継続に関して。
「科学的な適職 - 鈴木祐 著」 で挙げられている数々の調査結果等と僕個人が教育に3年以上携わってきた経験から納得していることがあります。それは、何かしら (仕事や勉強で) 客観的に評価できる成果を上げたり、そういったことへの取り組みから幸福感を得ている人々は皆例外なく、途上で困難があったとしても 【継続している】 ということです。
そして2つ目。【どんな仕事でも、アウトプットしている】 という事実。
仕事とは働いてお金を受け取ること、仕事とは他者に与えること、仕事とは人生である、etc. 個人によって色々な捉え方があるとは思いますが、どんな捉え方にもその前提として
【アウトプットしている】 ということに気づけるのではないでしょうか。
上記2点から、僕は人それぞれの 【継続できること】 の集合 と 【アウトプットできること】 の集合 が重なる部分が個人にとっての【天職の種】 であると考えています。

【天職の種とは、継続できかつアウトプットできること】
この定義から、個人の 【育てるべき天職の種】 はその人ににとって【継続しやすいこと】や【アウトプットしやすいこと】を掘り下げていくことで見つけていくことができると気づけるのではないでしょうか。
この2つの “しやすさ” を考慮したとき、僕の脳裏には以下の要素が思い浮かんできました。
- 自然と興味が湧いたり、気づくと没頭してしまうこと
- 特に意識せずに自然にできてしまうこと
- 性格に合うこと
では、上記の3つの要素について深堀りしてみましょう。
1.自然と興味が湧いたり、気づくと没頭してしまうこと:
ここでまずポイントとして、あなたは “自然と興味が湧くこと” や ”意図せず没頭してしまうこと” からは、つまり “好きと認識していること” を連想すると思います。
しかし、「科学的な適職 - 鈴木祐 著」 の本の中で、鈴木氏は大規模に実施された大学の調査結果を元に、”好きを仕事にすれば人生の幸福度は上がる” は幻想であると結論づけていることを押さえておく必要があるでしょう。 ”好きを仕事に” という観念に囚われると、現実的には大量の面倒がどんな仕事にもついて回るため、自分が取り組んでいる仕事が ”本当に好きなのか?” という ”疑念にとりつかれ、モチベーションが大きく上下するようになり”、”最終的な幸福度が下がる” そうです。対して、仕事は仕事と割り切って捉えている人々の方が “トラブルに強い傾向があり”、加えて ”好きを仕事に派” の人々よりも、”作業の上達が速く”、 ”仕事の継続率” も高いという研究結果を紹介しています。
また、「ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく- 堀江貴文 著」 の中で堀江氏は、「好き」という感情と “「没頭」という忘我” の順番について言及されており、「好き」だから 「没頭」 が起こるのではなく、「没頭」 したから 「好き」 になると説かれています。僕も堀江氏のこの説明を読み、その通りだと納得しました。また、堀江氏は人の没頭のメカニズムを利用してゲームやギャンブルが作られているように、「没頭」というのはどのようなことにも、例えば “自分の手でルールをつくること” などで意図的に起こすことができると説かれています。
この2人の著者の教示から言えることは、「今没頭していること」 や 「今好きと感じていること」 だけを天職の種と見定める必要はないということです。
堀江氏の教示によれば、没頭を意図的に起こせさえすれば【どんなことも好きになれる】わけですし、鈴木氏の結論からは ”好きを仕事に” という観念に囚われることは、”最終的な幸福度” や 今取り組む仕事の継続率を下げることに繋がりかねないことが分かります。
ただ、どんな仕事にも面倒ごとは付きものという事実と上記の鈴木氏の結論を心得た上で、
”意志を持って継続してアウトプットに繋げていければ”、【今好きなこと】をあなたの天職にすることも可能と言えます。
ここからは僕個人の人生経験と西洋占星術の7年以上の研究を元にした助言になりますが、
【人の興味の対象の本質的な部分】は一生涯不変なのではないか、ということです。
僕の例で言えば、僕はデザインセンスのいい乗り物を見かけると心惹かれてしまい、見ているうちに忘我が起こるというのは幼稚園児の頃から成人した今まで変わっていません。どれだけ乗り物から離れる期間があってもこの自分の性質が現れてくる・・・。
このように今までの人生を振り返って不変的に自然に興味が湧いてしまう対象が、”あなたにもある” のではないでしょうか。 こういった【幼少から変わらずに自然に興味がそそられてしまう対象】は【継続する】という観点で非常にメリットになります。よって、【幼少から変わらずに自然に興味がそそられてしまう対象】を天職の種として育てていくことは得策であると僕は考えます。
また、【幼少から変わらずに自然に興味がそそられてしまう対象】は【継続する】観点ではメリットがありますが、アウトプットは自然に起こるものではありません。 故に天職の種として育てたいのであれば、ネットでの情報発信など【意識的にアウトプットする機会を作っていく】ことが大切になります。
2.特に意識せずに自然にできてしまうこと:
【特に意識せずに自然にできること】とは、あなたにとっては自然にできてしまうことなのに、他の人からすると「それは凄い」、「それは練習しないとできない」、「それは苦痛」 と思われるようなことです。【自然にできること】とは、視点を変えれば【アウトプットしやすいこと】と言い換えられます。 つまり、それを今度は【意識的に継続しさえすれば】、天職の種になるということです。
あなたの【自然にできること】に気づくには、あなたの小学生時代まで記憶を遡り、そこから今までの人生を振り返ってみることが有効です。周囲の人は苦戦しているのにあなたにはすんなりとできてしまったこと、自然にしていることで周囲の人からなぜか凄いと言われること、そういうことが誰しも1つや2つはあるのではないでしょうか。
僕の例で言うと、小学生時代は工作で周囲から凄いと言われることが多く、物づくりに才能があることに気づきました。また、中学生時代にまで遡ることで英語の勉強を自然と楽しめてしまうこと、教育に携わり始めてからは難しい概念を自然と分かりやすく説明できることなどに気づくことができました。 僕の場合は主に成人してから気づいた【自然にできること】を仕事の要素に取り入れるよう意識してきましたが、もっと若い頃から【自然にできること】を仕事に変換していくという発想があれば、”物づくり” への才能をもっと育てようと考えることも可能だったと思います。
がっつり深堀りしてあなたの【自然にできること】に気づきたいという方には、
僕の SRコンサルティング を受けてみることを推奨いたします。
【自然にできること】に気づいたならば、それを使用するアウトプットを集中的に
【継続する】ことが、天職の種を育てるという観点では大切です。
3.性格に合うこと:
「科学的な適職 - 鈴木祐 著」 の中で著者は、大学の研究結果を引用し統計上 ”性格と行動の長期的な相関係数は0.9” であったと示しています。* “相関係数は[統計上で]2つのデータの関係を表す指標で、この数が1に近いほど関係が強いとみなされ、多くの場面では0.5以上の値を取るれば 「関係がある」 と判断される。” (引用: 科学的な適職 - 鈴木祐 著
pg. 52 - 53 )
これはつまり、”「人は性格どおりの行動を取る」” ことが真実であると統計的に証明されているということです。 これは、No.2で言及した【特に意識せずに自然にできること】とも類似しますが、人の行動の中で個人の性格に沿って自然に生じてくる行動が本人にとってもっとも負担がなく、見方を変えれば【自然なアウトプット】であり、本人にとって自然であるが故に【継続しやすい】と言うことができます。 つまり、自分の性格を知ること、そして自然な行動を把握することは、天職の種を見つける上で大きなメリットになります。
僕は個人的にこの【自分の性格を把握すること】は天職の種を育てる上で非常に大切で、第一にでも取り組むべきことではないかと考えています。というのも、僕は20代半ばまでの人生で航空操縦のために最もリソースを注ぎ、それを仕事にできるだけのスキルも経験もあるにも関わらず、”業務内容と性格の相性のズレが大きすぎた” がために、最終的には仕事としてキャリアを積んでいきたいとは思えなかったからです。 僕はこの人生経験から SRコンサルティング を構築しました。 もしこれを読んだあなたが自分の性格をしっかり把握したいという気持ちでいるのでしたら、僕の SRコンサルティング を受けてみることを推奨いたします。
まとめ:
以上のことをまとめると、
どのような仕事も私たちにとっての天職に成り得る潜在性があるものの、私たちそれぞれには生まれながらに【天職に向かうべき固有の方向性がある】あるいは【育てるべき固有の天職の種がある】ということ。
【天職の種】とは【継続できかつアウトプットできること】。
そして、天職の種を見つけるには、幼少から今までに不変的に自然と興味が湧いてくる対象は何か、特に意識せずに自然にできてしまうこと、自分の性格、といった観点で自己分析することで見出すことができると分かりました。
僕の20代半ばまでの独特な経験もこの記事で綴りましたが、あなたの天職の種を見出す上で【自己分析】は必須であり、それは早ければ早いほど人生ではアドバンテージになります。
僕は僕と同じ経験をする人を減らしたいと想いSRコンサルティング を構築しました。
SRコンサルティングを受けることで、上記3つの観点に加え、より高い次元からあなたについて理解することが可能です。
あなたがあなた自身の天職の種を見出せることを願って^^